「コロナウイルスに負けないメタボ改善、断食効果とは?」ヒポクラティック・サナトリウム石原院長に話を伺った 後編

石原結實先生

コロナ感染の重症化を抑える鍵は漢方医学、漢方薬にあった

石原 先ほど野戦病院の話をしましたが、良いモデルケースがあります。

それは、発生源でもあった中国です。一党独裁にも良いところがあるんですね(笑)。武漢を閉鎖して、火神山医院、雷神山医院と、矢継ぎ早にコロナ専門病院を建設しました。全国から4万4千人の医師を集めたんです。西洋医学者がほとんどでしたけど、その中の4千何百人が中医でした。漢方医学では、「証」と言って、自覚症状、他覚症状、診察所見を見て漢方を処方します。その人たちは、最初、軽症者には葛根湯を出します。それでもだんだん悪くなってくると、「清肺排毒湯」(新型コロナウイルス感染予防、重症化予防に開発された漢方薬)を処方して食い止め、もっと悪くなったら、呼吸器管理のECMO(エクモ)などを使ってさらに食い止めます。患者の段階にあった医療が処方されているんですね。日本も同じようにこれを早くやった方が良いと思います。
(*2021年以降、日本でも「葛根湯」や「清肺排毒湯」の有効性が認められ、一部のクリニックでは処方されている)

石原 他に何かご質問はありますか?

ー先生のクリニックでは西洋医薬に頼らず、自分の身体に向き合うことで病状を改善されてきました。ここまで徹底して薬を使わず、自然医療を思いきりやってこられた理由はどこにあるのでしょうか?

自らが体現し続けてきた自然医療の素晴らしさ、その有効性

石原 「継続は力なり」で、私は、40年間、毎月、新聞を発行し、自然療法について述べてきました。

私は、子供の時、大変、身体が弱く、下痢、風邪を繰り返していました。20歳の時に西医学の西勝造氏の著書を読みまして、青汁が良いと書いてあったんですね。それで母が毎日、1日、2、3杯作ってくれまして、過敏性大腸炎がそのうちピタッと良くなったんです。そうしたら、食事に興味が出てきて、森下敬一先生は91歳で亡くなったんですが、ご著書の「健康と美容の食生活」には玄米が良いと書いてあったのでそれも続けて、健康になるとウエイトトレーニングも始めて、4年間でベンチプレス100キロが持てる身体になりました。(今でも筋肉が動くといって、胸の筋肉を白衣越しにも見えるくらいにピクピクと動かして見せる)そうやってずーっとそういう生活を続けてきました。スイスの自然療法のB・ベンナー・クリニックでは、動物性たんぱく質で取って良いのは、ヨーグルトだけでした。モスクワのニコライエフ博士は、精神病の患者を観察していて、ある時、患者が頑強に食事を拒絶するのを見たんです。これは、「本能が元気になろうとして食事をとろうとしないのではないか」ということに気づいて、水だけを与える断食治療を始めました。そうしたら、他の持病も良くなっていったんです。ですから、ニコライエフ博士は「水断食」をやっておられました。でも、見るからに辛そうでした。スイスのB・ベンナー・クリニックでは、人参リンゴジュース(人参2本にりんご1個)を、1日に3回、3杯を出すんです。それで、当方のサナトリウムでもスイス式を採用したらお腹も空かない無理のない断食ができるようになりました。

アスリートも魅了する、血液が綺麗になる断食効果

ー今回、初めて断食道場に伺いましたが、リピートされる方が多く、皆さんとてもリラックスしていらっしゃいますね。

石原 ええ。リピーターの方は多いです。野口健さんはエベレストに登る前と登った後には必ずいらっしゃいます。血の汚れを取りにもう10回以上来られています。それから、伊達公子さんもいらしています。激しいスポーツをしている人は無理をしているので血が汚れやすいんです。

日本人で普通に生活して運動しない人は3食は多すぎですよ。だからね、食いすぎて起きる高脂血症、高血糖、高血圧、高体重は皆、過食症でしょう。そんなに食い続けながら、血圧を下げる薬を飲み続けるなどというのは邪道なんですよ。だから、2食以下にする。空腹というのはね、胃が空になったんじゃなくて血糖が下がった時の感覚ですから、空腹になったら糖分を補うと良いです。

朝は、ジューサーで作る人参リンゴジュース。もしくはそれプラス、熱い紅茶にはちみつか黒砂糖を入れて飲むようにすると良いです。とある有名な映画会社の社長が104キロのメタボだったんですけど、朝は生姜紅茶2杯、昼はそば、夜は宴会、これで半年で25kg痩せて血圧、コレステロール、中性脂肪、すべて下がりました。もう1つは、名古屋の中小企業の社長さんで173cm、133kgあったんですが、糖尿病の検査である血糖値(HbAA1c)が10.4ありました。それで私は、「名古屋に帰ったらインシュリン打たないと死にますよ」といったんですけどね、病院に行くのが怖くていってないというんです。それで半年後にサナトリウムに帰ってきたら、随分痩せていて、33kg痩せたというんです。やっぱり朝は人参リンゴジュース、昼はそば、夜は宴会ですよ。それで10.4あったとんでもないヘモグロビン値が5.5の正常値になって、血圧も下がって、全てが良くなってました。だからね、皆さん、最初は、2食くらいから始めてみてはいかがでしょうか?

ー本日は、お忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

石原結實先生ご夫妻長年、ヒポクラアティク・サナトリウムで石原先生を支えて来た奥様のエレナさんとご一緒に撮影

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