「コロナウイルスに負けないメタボ改善、断食効果とは?」ヒポクラティック・サナトリウム石原院長に話を伺った 前編

2021年10月、日本ではようやく全国で緊急事態宣言が解除され、日常の落ち着きを見せ始めています。
ただし、世界では、2日目のワクチン接種やロックダウンを行なったものの未だに乱高下が続くなどの混乱状態にあります。また、欧米では、コロナワクチンを巡って、ワクチン接種の低年齢化やワクチンパスポートの義務化による政策の不安から抗議デモが行われるなどの分断も起きています。ありがたいことに日本では、2020年の感染拡大直後から今日に至るまで、世界で騒動になっているパンデミックといわれるものとは一線を画す、一定の低い感染状況にあったといえます。
(2021年10月10日時点・日本の感染者数:累計171万人・人口の約1.35%、死者数0.1%)
「新型コロナウイルス感染 世界マップ」参照

2020年当時、この極東における感染レベルの低さを持ってしてある著名な学者は、「X因子があるのではないか」とファクター”X”論を展開されました。その後、さまざまな研究者によって研究がなされ、歴史上のコロナ感染による交差免疫の獲得や、度重ねて行われてきたBCG摂取による訓練免疫の獲得などが幸運に働いていたことが解明されてきました。さらに研究は進み「新型コロナウイルスは、腸管に7割棲息し、動物性タンパク質に付着する」ことが分かってきました。つまり、「日本と欧米諸国との感染率、死亡率の違いはどこにあるのか?」の問いに対して、一つの解が「食べ物」「動物性たんぱく質を摂る量」にあるのではないかと考えられるのです。

そこで、今回は、そうした「食い違い」を知ることでコロナウイルス感染を防止する方法に着目してみました。日本における断食指導の第一人者で、今年6月に「コロナは恐くない 恐いのはあなたの「血の汚れ」だ」を出版されたイシハラクリニックの石原結實先生にお話を伺いました。

石原結實先生

石原 結實先生

プロフィール
1948年 長崎県生まれ
長崎大学医学部及び同大学院博士課程修了、血液内科専攻医学博士、ジョージア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員
1979年 スイスの自然療法病院「B・ベンナー・クリニック」で自然医療を学ぶ
1982年 漢方薬処方を主体にした「イシハラクリニック」を都内に開設
1985年 人参ジュース断食、玄米食、温泉などで健康を増進する「ヒポクラティック・サナトリウム」を伊豆に開設
現在、著書は1979年の『病気はかならず治る』(善本社)の処女出版以来300冊を超え、ベストセラーに『生姜力』『体を温めると病気は必ず治る』『医者いらずの食べ物事典』などがある。
毎週日曜日、ヒポクラティク・サナトリウム(HS)で滞在者向けにユニークな講演会を行っている。最近は、イシハラクリニック副院長石原新菜先生とともに親子出演されることもある。

*本稿は、9月下旬の講演内容をもとに約30分間のインタビューにまとめたものです。(敬称略)

人間に寄生する、コロナウイルスの本質とは何か

ー先生、本日はお忙しい中、お時間いただきありがとうございます。
講演会でお話しいただいた内容が大変、素晴らしかったので、改めて「日本人とコロナの関係について」お話いただきたいと思います。

石原 今年の6月「コロナは怖くない 怖いのはあなたの「血の汚れ」だ」なんていう本を出しましたけど、今回のコロナは、日本人で170万人位(出版の2021年6月時点)の人が罹っています。100人感染者がいたら、80人が無症状で20人位の人が中・重症者です。そのうち18人位が治って、約2人(1.5人)の人が亡くなられます。今は、1.1人位に減ってきていますが、つまり、私たちが普通に罹る風邪の1つのコロナウイルスが変異しただけで大騒ぎしていることになります。

コロナウイルス自体は、地球上に生命が始まった時からずっといるんです。自分たちの生存状況が悪くなったら必ず変異して生き延びようとします。死者が多くなったら、自分の寄生場所がなくならないように毒性を弱めるようになっています。これは私たちが考えることと違って神の世界の領域です。

例えば、ばい菌、病原菌はどこにいるか分かりますか?糞溜め、ゴミ溜め、動物の死骸の上、そういう汚いところにしかいないです。微生物、ウイルスは、地球上の汚いもの、いらないものを分解して土に戻す働きを持っています。この地球上にウイルスがいなければ、私たちが死んでもなくならない。動物の死骸が横たわることになります。そうなると次の世代が困りますね。

「万病一元」血の汚れがコロナウイルス感染の要因になっている

ー今回のウイルスは、腸に多く生息すると聞いています。特に腸にはたくさんの血液が集まっていますよね。

石原 ええ、2000年以上前の東洋医学では、「万病一元」血の汚れが万病の元、と言われてきました。私の持論をいいますと、今回も私は、血液中の汚れが原因で、血の汚れた人がコロナにも罹ると判断しています。今の医学で血液の汚れを判断すると、「血液中のコレステロール、中性脂肪、糖、タンパク、そういう栄養物質が多くなる。有名な痛風の原因物質である尿酸や、血清クレアチニン、尿素窒素、乳酸などの老廃物が増えてくる。」これが血の汚れなんです。だから、血が汚れた人がコロナに罹ると私は思っています。

ー昨年から肥満で生活習慣病のオンパレードとも揶揄されるお相撲さんも多くコロナに感染しました。

石原 そうですね。BMI30以上の肥満の多い国の人ほどたくさんコロナに感染しています。日本人はコロナに罹ったと言っても170万人です。アメリカでは、4500万人ですよ。アメリカ人は太っていて血が汚れているんですね。すぐに東大や京大の偉い医学者たちは、「日本人にはコロナに抵抗できる強い遺伝子持っているのではないか」などといったミクロの話をされますが、日本人のコロナ感染症が少なかったのは、和食が良かったんですよ。

1977年、アメリカ上院の病気と食生活に関する調査をしていた委員会がホワイトハウスで聴講会を開きました。そこで、アメリカ人の10大死因のうち、6つの病気が食生活に大きく関連しているということで『米国の食事目標』が報告されました。和食が良いということがわかって、「炭水化物、全粒穀物をしっかり食べなさい」ということで、全カロリーの55%〜60%を炭水化物の比率に増やす、ということが目標になりました。他にも、脂質を40%から30%に減らす、など6項目の目標も設定されて、それを実行するには、果物、野菜、鶏肉、魚、スキムミルク、全粒粉などを増やすことが大事で、牛乳、肉、卵、バター、動物性脂肪などを減らさないといけない。その結果、和食が推奨されて、アメリカの家庭でも和食がよく食べられるようになりました。77年当時は、心筋梗塞で亡くなるアメリカ人が年間に170万人以上でしたが、2011年には、心筋梗塞による死亡数が58%減、ガンによる死亡数が17%も減少したんです。

新型コロナを不活化する和食、日本酒、増殖を阻害する日本茶

石原結實先生公演風景

石原  いま、コロナ感染状況の酷い国は、アメリカ、ブラジル、インド、アルゼンチン、ロシアなど肉食の多い国です。肉を食べすぎると、血が汚れます。それに対して和食は、野菜、海藻など食物繊維が多く、腸内の善玉菌も多く育ち免疫をあげます。肥満を防ぎます。日本茶に含まれるカテキンは、新型コロナウイルスを効果的に不活化させる作用があるということが奈良県立医科大学の実証実験で証明されました。

最近、私の母校である長崎大学医学部・熱帯医学研究所でも動植物の細胞の中に入っている「5-ALA」というアミノ酸が、コロナウイルスの働きを抑制する、という研究が発表されました。血糖値を下げるサプリメントにも応用されていますが、特にピーマン、ほうれん草、春菊など色の濃い緑色のものに多く含まれています。果物ならバナナや巨峰、肉類にも少しありますが、イカやタコは、牛バラ肉の何十倍も入っています。黒酢やワイン、日本酒などの発酵食品であれば100倍以上にもなります。(第2回 ALAサイエンスフォーカス活動レポート参照)

新型コロナ感染予防対策で、「アルコール消毒をしろ」と言われますが、まさに日本酒はコロナに効果的なのかもしれません。緊急事態宣言下で「三密を避けろ」「接触させない」というのは分かりますが、接触しないでいると延々と免疫を持つ機会が持てないのです。今のコロナウイルスワクチンは、人工的な免疫獲得方法なので2回接種してもブレイクスルーといってまた感染が起きる。3回目の摂取をブースターとか言っています。mRNAワクチンはコロナウイルスの一部の遺伝子から合成して作っているので、3ヶ月したら抗体の量が1/4になるんです。1回、自然にちゃんとした感染をすると、永遠に保たれるのが抗体です。

どういう人が罹るかは分かっている。無症状者で経済を回さないといけない

石原  100人が感染しても80人が無症状ですから、本当は、接触によって感染した人がちゃんと社会を回していくことができます。1点何パーセントの重症化する人が絶対に死なないようにすることが重要で、発熱があったら自宅療養などと言わずに、即入院させることが大切です。今まで、緊急事態宣言下で既に20兆円も使ってるという状態です。でも、死ぬ人は分かっています。慢性の腎臓病、心臓病、肝臓病、糖尿病、高齢者で、全体含めて7割の人が肥満です。どういう人が罹るのか分かっています。

20ヶ月も経って、今、やっと野戦病院なんて言っていますが、これだけ時間があったら、数億円か、数十億円があれば病院なんて建ちます。地域に建てていけば自宅療養で死ぬ人もいなくて、経済を止める必要もなかったと思いますよ。例えば、5F建ての病院を作り、1Fは発熱外来とPCR検査、2Fは軽症者の入院、3F、4Fは中等症、5Fは重症者にするなど、とにかく人が亡くならないようにするのが一番ですから。入院する必要のない人は経済を回さないといけないんですね。

後編へ続く