コスメ業界の仕掛け人、和田佳奈氏が仕掛ける「全人類リップ」とは?

かならぼオリジナル

「アットコスメ ベストコスメアワード」の受賞経験もあるコスメブランドの「かならぼ」。かならぼ代表取締役 和田佳奈氏の手がけるコスメブランドがここ数年、数々のヒット商品を生み出している。その着眼点は、実にユニークで、商品開発のためのマーケティングに抜かりない。その氏が2020年、Z世代をターゲットに、「飾るでも、盛るでもない、メンズが当たり前にコスメを使う」をキャッチコピーにメンズコスメブランド「MENCOS」を立ち上げた。

昨今、化粧する若い男性も少なくはない時代。芸能人では、肌が綺麗で色白の男性がもてはやされている。和田氏は、「男性が憧れるのは女性にモテる人」だという。その女性目線で見たモテる男性とは、Z世代ならではの中性的な色気のある男性が多い。「男性が中性化しているわけではなく、男だからこうでなきゃという考え方をなくそうという流れを感じる。男性がスカートを履くなど、さまざまなファッションの表現をする人も増えていて、多様性を受け入れる風潮になっている」(和田氏)

和田佳奈氏

和田氏のZ世代に対する考察は実に奥深く興味深い。

その視点は、商品ができるまで欲しいと気づいていなかったユーザーの消費欲をあぶり出す。そして、今年女性向けブランド「Fujiko」と「MENCOS」の共同開発で、老若男女関係なく使用できるというコンセプトの「全人類リップ」を発売予定だ。

全人類リップ

和田氏のジェンダー考察を絡めたメンズコスメの開発物語は思い込みに囚われず、今ある業界の中に新しいシーズを発見し、開拓することの重要性を思い知らせてくれる。その柔軟な着眼点からこれからどう新たな消費を生み出すのか、今後も和田氏の采配に注目したい。

詳しくは、ダイヤモンド・リテイルメディア「Z世代向けのメンズ化粧品「メンコス」 男性のメイクへの心理的ハードルを下げる戦略とは」で、60分のインタビューをギュッと詰めてご紹介する。

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