「ジェンダーレス」ー昨今は、SDGsのコンテクストで語られることも多いキーワードだが、ファッション業界やコスメ業界においては注目度が顕著だ。
先日、公開された「ダイヤモンド・リテイルメディア」の特集『「PR Analyzer」で見える化した「ジェンダーレス」はどのくらい“バズって”いる?』では、近年、「ジェンダーレス」のキーワードでメディアがどれくらい取り上げたか、Web記事化されたかをビルコム社の「PR Analyzer」で計測、その結果をレポートしたものだ。
PR Analyzerは、パブリシティ効果を計測・分析するクラウドサービスだ。
PR Analyzerを使って「ジェンダーレス」がテーマの記事の掲載状況を集計・分析したところ、この1年間(2021年3月~2022年2月)のWeb関連記事では、ジェンダーレスの掲載数は緩やかに増加傾向にあった。それでは、「ジェンダーレス」をさまざまなテーマとの関連で掲載数を分析してみるとどうなるのか?対象テーマを「制服」「ヘアスタイル」「メイク」「スキンケア」「アクセサリー」「ドレス」「アパレル」の7テーマに絞ってみた結果、「アクセサリー」「ヘアメイク」「アパレル」が上位3位を占めることがわかった。
先日投稿した、『コスメ業界の仕掛け人、和田佳奈氏が仕掛ける「全人類リップ」とは?』においても言及した通り、Z世代の男性を中心にメイクする男性は近年確実に増えてきている。今春、ジェンダーレスコスメブランドの「SUORUM(スオルム)」では、男女共用で使える「涙袋ライナー」「コンシーラー」「ミスト化粧水」の3商品を、全国のロフトとオンラインで販売開始した。また、先日、同サイトでも「中性的な色気のある男性がモテている」と考察したが、その代表格の一人ともいえる俳優・歌手の北村匠海さんが、『THE KIRAKU』というブランド名でジェンダーレス香水を自身でプロデュースした。
実態として、ジェンダーレス商品や、男女でシェアできるもの(メイクやスキンケア、ファッションなど)が拡がりを見せているが、SNSにおける記事の波及効果はどれほどのものだろうか?今回の調査では、テキスト・マイニング分析ツール「UserLocal」を活用して、ジェンダーレスの「SNS波及数」上位100記事タイトルを、解析した。その結果、「LGBTQ」を中心に「市立」「制服」「生徒」など学校関連のワードが目立つことが視覚化された。春先には、広い層への社会問題の提起となる「制服」というキーワードと「ジェンダーレス」が掛け合わされた記事の報道が爆上がりするそうだ。
このように、あるキーワードがWeb記事上でどう語られ、どのように人々に波及しているのかを、データをもとに的確に現状分析してくれるのが「PR Analyzer」だ。
今回は、「ジェンダーレス」というテーマで分析を試みたが、キーワードごとのインパクトを定量的に把握することで、自社製品のパブリシティ効果を高めることは可能になる。今後のプレスリリースの施策にも応用することでその効果が期待できる。詳しくは、ダイヤモンド・リテイルメディア「PR Analyzer」で見える化した「ジェンダーレス」はどのくらい“バズって”いる?にてご一読あれ。